アマチュア無線について調べてみた!

アマチュア無線について調べてみた!

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アマチュア無線は、「聞いたことはあるけど詳しいことは良くわからない」という人も多いと思います。
ですが、ラジオやトランシーバーなど、比較的わたしたちの身近にあるものも電波で通信するため、近いものがあります。
そんなアマチュア無線について、歴史や始め方、必要なものなどを解説します。

■アマチュア無線とは?

アマチュア無線とは無線機を用いて、同じく無線機を使用している人とコミュニケーションを楽しむための無線通信ツールのことです。
普通の無線は主に業務目的などで用いられていますが、アマチュア無線は一般的に無線の技術を高める目的や単純に興味で行われます。
日本では、電波に関わる行動は自由になんでもできるわけではなく、電波法という法律の制限を受けることが多いです。
アマチュア無線もこの法律に従って扱う必要があり、無線従事者免許証や無線局免許状が必要になるなど、意外と始めるには敷居が高いものになります。

■アマチュア無線の歴史

アマチュア無線は1888年にハインリヒ・ヘルツが電波を発見し、1890年代にグリエルモ・マルコーニによって通信に応用されてから、誕生しました。
その後、商業利用や軍事利用され広まって行きました。日本では1915年(大正4年)11月1日に施行された、無線電信法第2条第5号により、個人や法人が許可を得て無線施設を開設できるようになりました。
しかし、実際に許可されていたのは、大学などによる学術研究や、無線機器メーカーの実験のための施設無線電信のみでした。
現在のようなアマチュア無線が法的に許可されたのは、1922年(大正11年)のことです。

■アマチュア無線を始めるには?

・アマチュア無線に必要なもの

アマチュア無線の通信自体は、無線機とアンテナがあれば、すぐにでも始めることができます。
しかし、それ以外にも必要なものがあります。
それは、無線従事者免許証(通称「従免」と呼ばれます)と無線局免許状です。
電波はラジオや携帯電話、航空無線など、私たちの目には見えませんが、常に飛び交っているもので、これらの電波は重要なものも多いです。

アマチュア無線の電波は自由度が高く、陸上はもちろん空中や海上などあらゆる場所で使用でき、周波数も幅広く使用できます。
そのため、ほかの重要な電波を妨害しないためにも、このようにしっかりと法律や免許証で管理していく必要があるのですね。

・免許の種類

アマチュア無線に関する免許の種類は基本的に、第一級アマチュア無線技士〜第四級アマチュア無線技士の4つです。
これらの国家試験は公益財団法人である「日本無線協会」が実施し、全国で受験することができます。
第一級と第二級でも年に3会実施されており、第三級と第四級はさらに頻繁に実施されていますので、受験機会が多く比較的取りやすいといえます。

・免許の取り方

無線従事者免許証を取得するには、第一級の場合は、公益財団法人「日本無線協会」が実施する国家試験に合格することが条件です。
第二級〜第四級は、第一級と同様国家試験に合格する方法と、総合通信局長の認定を受けた団体が実施する養成課程を終了し、その後に実施される終了試験に合格することでも取得が可能になります。

第四級は比較的取りやすく、初心者におすすめです。
取得するには「養成課程講習会」に参加する方法が簡単です。
ただし、講習のための費用が必要になります。講習会では、2日間ほどの期間で「無線工学」「法規」を講師に教授・指導してもらえます。
近年、アマチュア無線のeラーニングも始まっており、タブレットやパソコンで講義の動画を見て、自分の好きな時間で学ぶことができます。
講義の時間や期間は通常の場合と同様となっています。そのため、以前よりもさらに取得しやすくなっています。

・免許取得に必要な費用

国家試験の場合

  • 受験料:5,013円
  • 免許申請手数料:1,750円
  • 参考書などの費用
  • 免許の写真費用
  • 養成課程講習会の場合

    • 受講料として、2万円ほどがかかります(講習を実施している会社による)
このように、13,000円ほどの差があります。
費用はかかるものの、養成課程のほうが試験の問題数が少ない、合格するための正答割合が低い(国家試験は67%、養成課程は60%あればよい)というメリットがあり、合格率も養成課程は9割を超えている会社もあります。
養成課程は頻出問題にフォーカスして、集中的にその部分を教授してもらえるため、有利といえるでしょう。

・楽しみ方

アマチュア無線の楽しみ方は、単に他人とコミュニケーションを取るというだけではなく、それを利用した様々な楽しみ方があります。
例えば、移動しながらの通信です。

モービルと呼ばれる遊び方は、自動車やバイクなどに無線機を搭載し、移動しながら通信を楽しむものです。

また、高度な使い方として、自然物や自然現象を利用した楽しみ方もあります。
「流星散乱通信」と呼ばれる楽しみ方は、宇宙空間の塵が大気に突入する際に発生する電離層が、電波を反射することを利用し、その電波を受信するという方法です。

中継設備を利用して通信を行うのも面白い遊び方です。
アマチュア衛星通信は、宇宙空間に打ち上げられたアマチュア衛星を中継設備として利用し、通信を行うものです。
十分な設備と高度なテクニックを要するため、上級者向けの遊び方になります。

■まとめ

アマチュア無線を使えば、外国人と通信することも可能です。
現在はインターネットを通じて外国人とコミュニケーションできるため、珍しいことではないかもしれませんが、インターネットを使わずにできるという点においては、興味深いことです。

興味が出てきたという人は、第四級免許の取得から始めてみてはいかがでしょうか。

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